手まりの由縁について

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こんにちは、ゆえん庵です。

以前、荘内神社のお話をしてから
「この手まりの由縁については、次回お話しますね。」と言ってそのままスルーしてしまってたので、こちらで書きますね。

もともとは江戸中期から全国各地の奥女中や武家婦女子の間で広まったもので、だんだんと技を競うようになり、遊具から観賞用へと変化を遂げたのが現在も残る手まりだそうです。しかし、明治に入ると、この御殿まりも一部の旧藩士家に伝えられるだけになり、作り手も一気に減ってしまいました。
現在、私の地元でもかなり少数の作り手しか残っておりません。

せっかくの伝統工芸なのに、途絶えてしまったら悲しいですよね。

「手毬は丸いでしょう。円が縁になって繋がっていく。昔は娘が嫁ぐときに新しい家庭にも丸く納まりますようにと、母が作って渡したんだよ」

私はこのようにも教わりました。

一言で言えば「家庭円満」。
その中には、子宝祈願であったり、安産祈願であったり、夫婦円満であったり、家庭における全ての幸せへの願いが込められてるんですよね。

(手まりって、縁起物なんだなぁ~・・・)

確かに、作っていると心が穏やか~~になりますし、リラックスできますし、何時間も過ぎてることしばしば。。。
今はそこまで没頭できないので、ちょっとずつ工程を分解して作ってますが^^;

習い始めの頃は1日何時間もぐるぐる糸を巻いたり、糸を一針一針かがったり。。。してましたねぇ~。

最近は、お客様の家族を思って、作るとほんわかな気持ちになります^^

今よく売れるのはストラップなのでお守りみたいなものですが、手まりをみて、少しでもほんわかした気持ちになってくれたら嬉しいな~と思っていつも作っています。

だって、日本って、生き急いでいるでしょう。疲れちゃいますよね。

リラックスって大事ですよー。

と、今日は手まりの由縁と私の気持ちをちょっぴり書いてみました。

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